NANA色の風~九州から(管理人のひとりごと)

全肥商連九州のホームページ管理人が、日々徒然なるままに感じたことを書いています。掲示板の閉鎖に伴い、そのタイトル「NANA色の風~九州から」をこちらで使用することにしました。

2013年02月

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自民党は14日に農林関係の合同会議を開き、戸別所得補償制度の見直しにおいて、多面的機能法案と担い手法案を軸に検討を進めることを確認したそうです。

商経アドバイス(2/18)の『多面的機能は3階建て~2法案軸に補償見直しへ』という記事です。

二つの法案の説明が載っていましたが、整理すると以下のようになります。


『多面的機能法案』(土地に着目した地域政策)

 ’清叛源些萋安タ文鯢婉癲帖銚醜圓涼羯慨崔楼萃樟椹拱Гい鯤疹譴砲盂搬腓垢襪發里如◆崘醒楼飮?拱Гぁ廚鯏畋罎法崔羯慨崔楼菘伹短察廖△気蕕法屬修梁床短察廚鮠緇茲擦垢3階建ての制度

 環境保全交付金……現行の農地・水保全管理支払交付金が基本

 森林多面的機能交付金

 た綮唆搬震姪交付金

『担い手法案』(地域の担い手協議会が認定した農業者が対象)

 /卦就農交付金……就農した農業者が一定期間農業経営を継続した場合、返済不要とする給付型

 農業経営安定交付金……米麦・大豆・野菜・果実など種類に応じ交付金を交付する

自民党の『農業等の有する多面的機能の発揮を図るための交付金の交付に関する法律案』は以下のurlにあります。

http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-019.pdf

http://1st.geocities.jp/zenpi_kyusyu/_gl_images_/ranking01.jpg
  【トップは「森のくまさん」
      ~特A最多の29銘柄】

 日本穀物検定協会が14日発表した2012年産米の「食味ランキング」で、新潟県魚沼産「コシヒカリ」や秋田県の県南産「あきたこまち」など29銘柄が最高評価の「特A」を獲得した。特Aが29銘柄となったのは過去最多。

 食味ランキングはコメの外観、味、粘りなどの評価で決める。点数は非公表だが、熊本県産の「森のくまさん」が魚沼産コシヒカリなど超有名ブランド米を抑えて評価トップに躍り出た。

 「森のくまさん」は熊本県初の県単独育成品種で、ルーツに「ヒノヒカリ」と「コシヒカリ」を持つ。“森の都・熊本で生産された”という意味で命名された。粘り気の強い食味が特徴で、最近では首都圏のスーパーでも販売されている。熊本県産では「ヒノヒカリ」と新顔の「くまさんの力」も特Aにランクされた。

 秋田・県南の「あきたこまち」は3年ぶりに特Aに返り咲いたが、東北地方では福島・会津の「コシヒカリ」、同・中通の「ひとめぼれ」がAにダウンするなどランクを下げる例が目立った。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130215/dms1302151219016-n1.htm

http://1st.geocities.jp/zenpi_kyusyu/_gl_images_/hyo.jpg
日経ビジネス(2/18)は『安倍首相、TPP交渉参加決断へ』(時事深層・安藤 毅)という記事で、以下のように報じました。

安倍晋三首相がTPP交渉に参加する意向を固めたことが同誌の取材で明らかになったそうです。

首相がTPP交渉参加へとアクセルを踏む背景には、米国などとの内々の調整を通じて関税撤廃の例外措置を確保できる余地があるとの認識が深まったことがあります。

オバマ大統領との会談で、自由化の例外扱いに関する大統領の基本姿勢を確認する方針で、今月12日の衆院予算委員会で首相は「日米首脳会談で(例外があるとの)感触を得られた後、様々な影響を考え参加の最終的な判断をしたい」と強調しました。

ただ、多くの品目の例外措置を勝ち取ることに血眼になり、従来と同じ手法で手厚い保護を続けても日本農業の衰退は止まりません。TPPとは関係なく、日本農業の改革は待ったなしです。

TPP交渉参加を契機に、農家への過渡的な支援策や、農地の集約を促し、ブランド化などで競争力を高めるための新しい戦略を示し、構造改革を進めなければなりません。

政権の胆力が試される、と記事は結んでありました。

さあ、これから"交渉参加反対"の勢力は、何処に向かえばいいのでしょうか。"手厚い保護"が欲しかった訳ではなく、経済では括りきれない"国益"を守りたかったのですが。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20130214/243733/?P=2&nextArw

http://1st.geocities.jp/zenpi_kyusyu/_gl_images_/asazuke.jpg
昨夏の浅漬けによる腸管出血性大腸菌食中毒事件後、厚労省は漬物の衛生規範を改正しました。しかし、どうもその改正が、農業生産者のところまで降りていない様子なのに、直売所にはしっかり浅漬けが並んでいる、と心配を口にする人がいます。

FOOCOM.NET(2/15)の『(編集長の視点)無責任な「6次産業化」が、心配』という記事で松永和紀氏は、食品衛生、リスク管理という観点から、農業の6次産業化推進にある危惧を示しています。

他にも、健康にいい野菜でも、粉末や錠剤、ジュースなど、通常の方法と著しく異なる方法で摂取すると健康被害に繋がってしまう事例があることを、直売所の人間が知らなかったことなどを例としてあげ、次のような喚起を促しています。

本気で6次産業化を推し進めるのなら、食品のリスクに対する知識をしっかり持ってほしい。指導する側も、縦割りを飛び越え情報収集し、しっかりと伝えてほしい。生産者も、食品事業者としての自覚を持たなければならない。「天然自然だから安全」とか、「伝統製法だから健康的」などと言わないでほしい。

そして、ある普及指導員の言葉を紹介しています。

「食品加工は多くの投資が必要で、農家が多角化の一環でできるほど気軽なものではない。衛生面でも、以前よりずっと厳格な管理が求められる。もともと、その業界にプロがいるのに、原材料を栽培しているからという理由だけで新規参入するのは、収益性を考えても得策ではない」。

「攻めの農業」「6次産業化」に水を差すような意見かもしれませんが、情報、知識がないまま加工品を作る生産者や、それを食べさせられる消費者に犠牲が出る前に、心しておくべきことではないかと考えさせられました。

私のところでは小麦の集出荷も業務として行っていますが、小麦の取り扱いにはDON(デオキシニバレノール)と呼ばれる赤かび病の原因菌に注意が必要です。DONはカビ毒(食欲の減退、嘔吐、胃腸炎、下痢、他)を持っているので、生産者は必ず圃場で農薬による防除をし、取扱業者は必ずDON検査をして、基準値以下の物しか食用として出荷してはいけません。

しかし、もし直売所に無農薬栽培の国産小麦粉なる物が並んでいて、それが当事者の無知から、DON検査を受けていない商品だったとしたらどうでしょう。

「無農薬だから安全」なんて馬鹿なことを云っている場合ではありません。まさに、リスク・コミュニケーションが大事だということが、よくわかってくるのではないでしょうか。

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新潟県警は今月13日、新潟県産コシヒカリと偽装したコメを販売したとして、不正競争防止法違反の疑いで、大阪府吹田市にある米穀卸「大阪ライス」の清水康文容疑者ら3人を逮捕したそうです。

混入の発覚は、新潟県が2009年から実施している独自調査によるもので、去年5月にも大阪府内の別のコメ業者3人が逮捕されています。

新潟県では首都圏や関西のスーパー、インターネットなどから年間およそ200点の県産コシヒカリを購入して、DNAなどを調べているそうです。

「新潟県産コシヒカリ」という名前だけで高く売れる時代は、もう終わりにしましょう。というか、まだ終わってなかったのでしょうか。

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130213026602.html

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